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研究内容

    触感の記録と再生技術

    テレビ電話が視覚と聴覚の情報を遠隔地に伝えるのと同様、触覚情報を遠隔地に伝えることを実現し、「温もり」ある遠隔コミュニケーションの実現を目指しています。

    触感伝送モジュール

    振動刺激、温冷刺激、経皮電気刺激などを組み合わせることで、従来よりも多様な触感を記録・再生できる小型モジュールを開発しています。
    当研究室では特に温冷刺激を担当し、人の温冷感知覚特性を利用し、温刺激と冷刺激を空間的に分割した刺激により効率よく温冷感を知覚させる装置を開発しています。
    また開発したモジュールを用いて、「湿り感」など従来の装置では困難だった感覚の再現手法を検討しています。
    (JST ACCEL「身体性メディアプロジェクト」として、東京大学、慶應義塾大学、電気通信大学、アルプスアルパイン株式会社、日本メクトロン株式会社と共同研究)
    音声信号を介した触感伝送システム

    現在触感情報を伝達する通信技術は確立されておらず、システムごとに専用の通信手段を用意する必要があります。
    振動や温度などの触感情報を1つの音声信号として変換し、既存のビデオ通話システムを介して伝達可能とするシステムを開発しました。
    これまで専門家しか活用できなかった触感伝送をより気軽に体験することが可能となります。

    触感の定量評価

    触感を定量的に評価する計測システムの開発や、触感の記録・再生の実現に向けた知覚メカニズムの解明に取り組んでいます。

    化粧水の塗布感
    化粧水の塗布感を、塗布動作や人の肌を模擬したロボットシステムによる温度変化の計測結果を基に、定量的に評価するシステムを開発しました。
    専門家による感性評価や化粧水の複数の物性を計測する従来の定量評価に比べ簡便な計測・推定が実現できます。
    (資生堂グローバルイノベーションセンターと共同研究)
    NEWS 日本感性工学会 技術論文賞を受賞しました。
    布の湿り感
    冬など洗濯物が冷えていると乾いているか正確に判断できない、といった経験はないでしょうか。
    冷たい布地に触れると、水分を含んでいなくても湿っているように錯覚してしまいます。
    こうした温度感覚と湿り感覚の関連性を調べています。

    感覚共有システム

    技能伝承や相互理解などを目的とした感覚共有のVRシステムにおいて、触感を付与することで体験の質の向上に取り組んでいます。

    月経痛体験システム
    腹部への筋電気刺激(EMS)を用いて月経時の腹部の痛みをバーチャルに追体験できるVRシステムを開発しています。
    月経痛を経験しない男性はもちろん、症状の個人差が大きい女性にとっても、痛みの生じ方や感じ方が他者とは異なることを再認識する一つのきっかけとなります。
    (甲南大学と共同研究)
    ※実験や体験展示は参加者の同意を得た上で安全面に十分配慮しながら実施しています。
    ※現状では装置の貸出は行っておりません。貸出可能な装置は大阪ヒートクール株式会社において開発中です。
    NEWS ITmedia NEWSで紹介頂きました。
    朝日新聞に取材頂きました。
    ・Youtube「レスキューハウス」に取材頂きました。
    ・「ぺこぱポジティブNEWS( 2022年7月8日(金)放送)」で紹介頂きました。
    沖縄タイムスに取材頂きました。
    Indeed Japanの社内研修において講演し体験頂きました。
    日本財団ジャーナルに取材頂きました。
    文春オンラインに取材頂きました。
    槍鉋体験システム
    奈良時代に用いられていた大工道具の槍鉋で宮大工が木を削る感覚を体験できます。
    視覚や聴覚に振動や身体動作など触覚情報が加わることで簡易なシステムながらリアリティの高い体験が可能です。
    NEWS ・平城宮跡いざない館において展示を行いました(2020.9、2022.10)。